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2021.12.15

平戸トレッキングVol.2~安満岳~

安満岳は平成30年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の1つ「平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)」として世界文化遺産に登録されました。

山の広範囲にアカガシの原生林が残り、白山比賣(しらやまひめ)神社とその参道、山頂部には石祠、西禅寺跡などの禁教期の潜伏キリシタンの信仰のあり方に関係する遺構が今も残っており、標高は536mと平戸市最高峰を誇ります。

登山道入り口までは、県道19号を山野地区方面へ車で約20分ほど。



登山道入口は白山比賣神社への1つ目の鳥居が目印です。登山道はかなり荒れており足元も悪く倒木があちこちに散らばっています。気を付けて進みましょう。

 

少し進むと沢があります。この沢を横切り対岸が登山道の続きとなりますが非常に分かりにくいです。

巨木が倒れて道を塞いでいる場面に出くわしました。何とか横をすり抜け先に進みます。

 

倒木の先に2つ目の鳥居が現れました。この先は階段が整備されていました。



しかし、すぐに荒れた道に戻りました。大雨の影響でしょうか、かなりの土や岩が流されて登山道に堆積しています。

所々に山頂までの距離を示す看板が設置されております。山頂まではまだまだです。

 

全体的に登山道の足元が悪く、階段が整備されているところも段差がまちまちであったり、石段がグラつくこともあるためかなりハードな道のりです。細心の注意を払って進みましょう。



山頂が近づき平坦な道に出たところの側道に「西禅寺の石碑群」があり、ここには当時の西禅寺(廃寺)の僧や修験者の墓と思われる石塔が数十墓ほどあり一帯に建てられていました。



平坦な道を進むと3つ目の鳥居が現れました。山頂まではあと少しです。



3つ目の鳥居をくぐるとその先は「裸足参り」と呼ばれる区間になります。

ここは昔、草履を脱いで裸足で歩いていたといわれている場所で、道の岩の裏には般若心経が刻まれているという言い伝えが残っています。



4つ目の鳥居をくぐり山頂の白山比賣神社に到着しました。

白山比賣神社は加賀(現在の石川県)の白山を本山としており、718年に建立されその後1,300年の歴史を誇り、安満岳全体がご神体として信仰の対象となっています。

神道のみならず安満岳は古くから修行僧の修験場だった歴史があります。

 

神社の先に進むと展望所があり眼下には春日集落、奥には生月島を望むことができます。

海から段々と続く春日の棚田や生月大橋の先に位置する生月島、遥か広がる東シナ海の大海原など、神聖な山頂から眺む景色はまさに絶景です。



今回は世界文化遺産の一部である安満岳をご紹介いたしました。

安満岳は西海国立公園に指定されていますので、登られる際は山でのマナー「ゴミは持ち帰る」「植物は採らない」「登山道をはずれない」などは必ず守りましょう。

また、安満岳の登山道は遊歩道として整備されているわけではありませんので、登る際は自身の責任で十分な準備をしたうえで入山してください。

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